2013年7月6日土曜日

移動しまくり、乗り換えまくり



乗り合いタクシーに乗ってから約12時間の5時過ぎ。
ジュララバードという町で僕以外の3人が降り、ひとりなったので僕も降ろされて別のタクシーに。
もちろん次のタクシーの手配と代金の支払いはビシュケクからの運転手さんがしてくれましたが…。

その後1時間半程進み、ウズベキスタンとの国境の町であるカラ・スーでさらに別のタクシーに乗り換えさせられ、出発から14時間程経った7時半頃にようやくオシュに到着!

まずは世界遺産である聖なる山スレイマン山へ。
朝イチなので切符売り場(?)は開いておらず、荷物を預けることができなかったので大小ふたつのザックを背負って行くことに。
様々なルートがあり、岩絵などの遺物や洞窟もあるとのことですが荷物が多いので舗装された道をただただ登りました。

途中

モスクとお墓などを眺めながら、

朝日を浴びて

頂上を目指しました。
頂上には

キルギスの国旗が立っており、

小さなモスクも。

展望台からは


一面に広がる景色を眺めることができ、30歳最初の朝は清々しい気持ちでした。

下山後は早速、バトケン行きの乗り合いタクシーが集まる場所へ向かいました。
途中、歩いている現地の人に相場を聞くと600ソムとのこと。

ちょうど乗り合いタクシーに人が集まっていたので値段を聞くと1500ソムとふかっけてきました。
値段交渉を行うも、相手は人が集まっているからか聞く耳を持たなかったのでその場を離れることに。

交差点で「バトケン、バトケン」と呼びかけてみると、家がソフの近くにあって今から帰るという、人柄のよさそうな英語のできる兄ちゃんがやってきたので交渉し、600ソムとのことだったのでその人に決定。
トルコに留学しており、モスクワで働いていたこともあるのだとか。

30分程待つと同じ方面に向かう人を兄ちゃんがつかまえてきたので出発。

途中でも乗ってきたので満員となりました。

綺麗な景色



を眺めながらも…
昨夜熟睡できていないので、車の揺れとぽかぽか陽気でウトウト。

何度かの休憩を挟みながら車はバトケンを目指します。

途中から客が僕になったのですが、そこからは「結婚しているの?」から始まる兄ちゃんからの質問攻め。
下ネタも満載でした。

僕はもっと寝たかったのですが…。

ソフに近付くと…
「燃料があまりないし、家に帰る。別の乗り合いタクシーを探すから乗り換えてほしい。」とのこと。

始めからその気やったように思うのですが…。

ソフ周辺ではバトケンに向かう人はおらず、兄ちゃんは別の乗り合いタクシーを見つけることができなかったので少し車を移動させバトケンとの分かれ道へ。

すると兄ちゃんは
「ここならバトケン方向に向かう車が通るから待っといて」と言い、ヒッチを始める。

交渉が成立し、僕の次の車はタンクローリーに決定。
兄ちゃんには400ソムを支払いました。

この車で行けると思ったのですが、タンクローリーだと速度が…。

ひとまず…

運転手さんです。

運転席が高いので景色は全く異なって見えたのでラッキー!

でも…遅すぎ。。。

英語ができないおっちゃんにスピードをもっと出すように何度かお願いするもやはり無理。
うとうとしながらも、目覚めると時計をちらちら見る僕。

僕の時間を気にする様子が伝わったのか、小さな町のようなところで乗り合いタクシーをおちゃんが見つけ、
「日本人がバトケンに行きたがっているからヨロシク!」
というようなことを言ってくれました。

またもや乗り換えです。

次のタクシーは僕を入れて大人が4人に子どもが2人と超満員。
でも、スピードが出るのでOKです!

途中で家族(大人2人と子ども2人)が降りたので、タジキスタンを目指す兄ちゃんと僕のふたりになりましたが、無事に15時頃にバトケンに到着。
今回の代金は150ソムだったので、少し安くつきましたが乗り換え等でかなりの時間ロス。

次に国境を越えてイスファラへ行くタクシーに乗り換え。
ただ、国境に向かう人はさっきの兄ちゃん以外にいなかったのでひとり150ソムとのこと。
兄ちゃんが言い値で支払っていたので僕も…。

今回はスムーズに行き、すんなりとキルギスを出国。

何もない道をタクシーで通り過ぎていきます。

タジキスタンのイミグレでは入国カードを係の人が勝手に書いてくれてラッキー!

…と思っていると、代筆料なのか賄賂なのか30ソモニを要求し、パスポートを返してくれません。
30ソモニ≒300ソムという今の僕にとっては大金の要求です。

上司のような人とタクシーの運転手に「パスポートを返してくれない」と文句を言うとしぶしぶ返してくました。

入国という最初の段階で賄賂を要求されると、その国のイメージがマイナススタートになるので僕は嫌なんですが…。

時計を1時間戻してタクシーに乗り込むと、何事もなくイスファラに到着。

続いてホジャント行きに乗り換えですが、キルギスからの兄ちゃんにくっついて行くとすんなり車があり30ソモニで交渉成立。
既にひとりが待っており、もうひとりも少ししてやってきたのですぐに出発。

車内では写真を撮ることなく爆睡でいつの間にかホジャントに到着。
目覚めた時にバザールが見えたので降ろしてもらうと、目指していたパンジシャンベ・バザールではない別のバザールでした(>_<)

しかも、移動しまくりの乗り換えまくりで疲れていたのか、どれぐらいの時間乗っていたのかなどをメモするのを忘れるという失態。

宿泊場所を探すための目的地のバザールではなかったのでひとまず手元にあったソムをソモニに両替してうろうろしていると、129番のマルシュートカに乗ると15キロ程先にある長距離バスターミナルに着くということを親切な人が教えてくれたので乗り込むことに。

この時点でホジャントでの宿泊は諦め、連続の車内泊を決めました。

長距離バスターミナルに着くと、すごい数の客引き。
両替しただけではお金が足りないので、ごはんを食べるという身振りをしてそこから立ち去り、ATMを探すことに。
すんなり見つかり、お金を手にしたので相場を聞くのとジュースを買うためにマーケットへ。

マーケットのおばちゃんはホジャントからドゥシャンベまでの相場は80ソモニだと丁寧に教えてくれました。

で、乗り合いタクシーが集まっている交差点に戻ると10人程に近距離で囲まれたので、路上でナンを売っているおばちゃんの後ろに回り込んでポケットや荷物を触られない距離を保つことに成功。

言い値は150ソモニや120ソモニがほとんどでしたが、マーケットのおばちゃんから80ソモニが相場と聞いていたので、値下げ交渉。
金額だけでなく人柄もチェックです。
獲物を狙ったかのように迫ってくる人の車には乗りたくないので安くても僕は無視と決めてます。

人のよさげなおっちゃんと70ソモニで交渉が成立し車に移動すると、8人乗りの車で既にひとりいて客が集まるのを待っていました。
おっちゃんはあとふたり集まったら出発すると言い残し、客引きへ。
車でのんびりしていたのですが、のどが渇いたので買い物に出かけようとすると、先に乗っていた兄ちゃんも一緒に行くことに。

すると…その兄ちゃんはあとひとり揃うと出発という別の客引きにつかまり、すんなりとそっちに移動。

ひとりの客を…
10人ぐらいで取り合うここであと3人集めるのは至難の業だと悟った僕はジュースを飲むと車には戻らず、ぶらぶら歩きながら他の客引き待ち。

何人かに声を掛けられましたが、いい条件での移籍(?)はなかなかうまくいきません。

15分程すると積極的に客引きに行っていなかったおっちゃんが自分の車を指さし、「荷物がいっぱいだけど、あとひとりで出発する。100ソモニでどうか?」と声を掛けてきました。
僕は「自分の車は70ソモニだ」と答えると「90ソモニで…」と交渉のテーブルに乗ってきました。
強気に70ソモニと言うと、それですんなりOKに。
めっちゃラッキーです。

車はチーズなど山ほど荷物を積んでいたのでお客は僕を含めてふたり。
ドゥシャンベに戻るついでに客を乗せようとしていたおっちゃんだったようで、早く出発したいという気持ちがあったので70ソモニですんなりとOKを出してくれたのでしょう。

もうひとりのお客さんは明日の夕方にトルコに飛行機で行くというタジク人の兄ちゃん。英語ができるのでおっちゃんとの通訳を含めて3人で話しながら楽しい移動が始まりました。

ホントにラッキーです!

荷物にもたれながら…




景色を楽しむ僕。
ライトバンなので乗用車より乗り心地もよく、満足満足。

気付いたら寝てしまってました。

晩ごはんはメニューが…
 
これしかないというお店に。

唐辛子と塩を掛けるととっても美味しく、ナンが進みました。

18時過ぎに出発した車は夜中の1時半頃にドゥシャンベに到着。

ドゥシャンベ近くのトンネルはとても長く、そして道は凸凹で水は溜まっているわ、コンクリートがはがれているところはあるはで、深夜ということもあり恐ろしさ満載でした。

ドゥシャンベのアイニー公園でおっちゃんが「ここから先はタクシーに乗ってほしい」と言い出しました。
後ろが見えないぐらいに荷物を積んでおり、屋根にも荷物が満載。
途中で3度警察に止められて罰金を払っていましたが、「市内に入るともっと厳しく罰金を取られる可能性が高いから」というのがその理由。

納得したので“Khizmati Tojik”のあるドゥシャンベ駅周辺まで行くためにタクシーと交渉すると20ソモニとのこと。
5キロもない距離なのに20ソモニです!
Adventures Inn”は歩いて行ける距離にあるけれど、部屋が空いているかどうかはわからず、連絡先もわからないのでこの時間なので“Khizmati Tojik”に行くしかないんです。

タクシーの運ちゃんたちは“Khizmati Tojik”の場所もわからないとか。。。
ひとまず僕はじゅんさんからの情報で場所はわかっているので値下げ交渉をしていると、暇そうな警察がやってきました。
タクシーの運ちゃんのひとりが“Khizmati Tojik”の場所がわからないと言ったのか、警察はホテルに電話をして場所を確認。

そして、警察は僕に「50ソモニ払ってタクシーで行ったら」とわけのわからないことを出だす。
警察がそんなことを言い出すのだから、急に運ちゃんは20ソモニから50ソモニに値上げ。
50ソモニと言って聞きません。
しかも、ここから15キロ以上離れているとかわけのわからないことも言い出す始末。

ホジャントからのおっちゃんに10ソモニ払うから駅まで連れて行ってと交渉するも「タクシーで行ってくれ」とのこと。

20分程粘るもラチがあかないので、結局20ソモニにまけてもらう形で交渉成立。

ものの数分でホテルに到着。

お金を支払おうとすると50ソモニとわけのわからないことを言い出したけど、20ソモニちょうどを持っていたので「20ソモニだ!」と言って渡すとさっさと帰って行きました。

はぁ、疲れたぁ。

ってわけで、
ビシュケク~オシュ~バトケン~イスファラ~ホジャント~ドゥシャンベ
と移動しまくり、乗り換えまくりの長い長い一日が終了。
お酒も飲むことなく。。。

すごい30歳の誕生日となりました。






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